最後に伝えたかったこと―故人に届けたい47のメッセージ

    2012.03.18 Sunday
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     Amazonのレビューでは評価が真っ二つに分かれている。一つ星が7人、5つ星が6人、それ以外はない。一つ星をつけている人たちは、フェイスブックで著者の瀧本さん自身が書いている「携帯に残された最後のメール」についての真偽を問いただし、批判している。また震災を食い物にするなとも。

    「携帯に残されたメール」の真偽は僕にも分からないし、震災の被災者を食い物にするようなことはしてはいけないと思う。しかし、この本は、震災で亡くなった人たちのことは取り上げられているかどうかは定かではない。何年も前から瀧本さんが葬儀や法要で遺族から聞いたことを書き留めたものを本にしたと書いている。「携帯に残されたメール」の話も掲載されていない。

    僕は素直に泣かされてしまった。短いストレートな表現に、いろんな思いが詰まっているのを感じた。しかし、伝えるべき相手が亡くなってからでは遅いのだ。「感謝は貯金はできない」という瀧本さんの言葉は得心させられる。感謝をしてそれを相手に伝えるということは、結局、自分のためであるのだと思った。「感謝は人の為ならず」


    「悲しむ力」中下大樹

      2011.08.24 Wednesday
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      子供の時、感受性の強かった僕はそれを素直に受け止めることが出来なくて、できるだけ能面を装うようにしていたように記憶する。でも、心はいつもヒリヒリしていた。大人になってからもそんな一面は残っていて、感情を制御するためにいろいろなものを切り捨ててきたような気がする。

      それは、悲しみであったり、寄り添う気持ちであったり、祈りであったり、抱きしめる行為であったり、お詫びする心であったり、感謝であったり喜びであったり、そのようなものではないだろうか。僕はそれらを伝えたり行動するのが下手くそだったのである。

      著者はまだお若いお坊さんであるが、ホスピス勤務そして東北の大震災で多くの方の死を看取られ、悲しみや苦しみに寄り添ってこられた方である。決して強い人ではなく、ご自分の心を引き裂きながらも、悟りを開こうと努力されている方のように思える。

      本書の様々なエピソードは、著者の中下大樹さんの心の弱さもさらけ出しながら、人に寄り添い繋がって生きていくことの大切さが謙虚に描かれている。そして、たとえ苦しみの中でも、その苦しみを受け入れ、苦しみと共にあるがままに生きることを説いている。そう、被災地の方には、遠くの安全な場所から「がんばれ」ではなく、一緒に悲しむことが大切だと。

      今、五郎の生き方

        2011.08.20 Saturday
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         昨年、TVと舞台の両方で倉本聰さんの「歸國」を観た時に、それまでの倉本聰ではない何か嫌なものを感じて落胆したのだったけれど、さきほどBSフジの『北の国から』放映30周年記念特別番組『今、五郎の生き方 〜2011夏 倉本 聰〜』というドキュメンタリーを観て、再び「北の国から」の時の倉本聰さんに戻っているような気がして嬉しくなった。

         倉本の中にはまだ五郎は生き続けていて、今の五郎の家族を語ってくれた。蛍の旦那の正吉はいわき市で津波に流されて亡くなったそうだ。蛍は看護婦だから旦那を無くした悲しみを抱えながら被災地でボランティアをしているという。純は埼玉に住んでいたが、正吉が亡くなったことがショックで彼も東北に出かけて瓦礫を撤去するボランティアをしているそうだ。で、五郎は蛍の息子と二人で富良野で相変わらず自足自給の生活をしている。でも彼は税金も払っていないし年金も積み立てていなかったから、役所にとっては厄介な存在になっている。役所の人間が尋ねてきたら逃げまわるそうだ。彼は自分には生活保護も何ももらう資格ないと思っていて、ほとんどお金を使うような生活はしていない。物を作っては物々交換などをしているそうだ。今の「北の国から」を観たいと思った。倉本さん、書いてください。

         戦後の日本はブレーキとバックギアのない車と同じだったと倉本さんは言う。前へ進むことしかできない高速道路をずっと走ってきたのだと。「浪費が善だ」とする消費至上主義に対する批判をこめて倉本さんは富良野塾をやってきたわけだけど、3.11で「やはり来たか」と思ったそうだ。

         彼は、不便だけど昔の生活にもどって原発のない暮らしと、便利だけど原発の恐怖を感じながら生活する暮らしと、どっちを選びますかと、講演で聞いてみるそうだ。年配の人たちは原発のない暮らしを選びたいという人がほとんどだが、若い人達はその反対だという。不便な生活を想像することができないから、そちらの恐怖を感じるのだと若い劇団員は言っていた。

         その点、倉本聰さんならもっと想像力を働かせて欲しかったと思う。原発は今生きている人たちだけの問題ではないということを。そこまで講演会で話をしてくれると、若い世代でも原発のない暮らしを選んだと思うのだが。

         倉本さんのインタビューの合間合間に「北の国から」の有名なシーンが少しずつ流れた。純と蛍が、ボロボロになって捨てられた運動靴を、ゴミ置き場の中を探している。その靴は母親が買ってくれたもので、大事に大事に履いてきたものだったが、母親の葬式の時、その再婚予定のおじさんが、ボロボロの靴を見かねて新しい靴を買ってくれたのだった。おじさんが捨てる時も嫌だとは言えず、夜になって二人でゴミ置き場に探しにきたのだった。でも、そこへ警官がやってきて問い詰められる。純はシドロモドロになりながら答えるのだが、母さんは四日前に死にましたと言った途端、警官は急に態度が変わり一緒に探し始める。二人は呆然とたったまま涙を流す。そんなシーンだ。ほんの一分ほどのシーンだけど、また泣いてしまった(笑)

         富良野塾は昨年閉鎖されて、塾生たちが作ってきた建物も自然に返すということらしい。その場所に富良野塾の起草文が刻まれた石碑がある。


        あなたは文明に麻痺していませんか?
        石油と水はどっちが大事ですか?
        車と足はどっちが大事ですか?
        知識と智恵はどっちが大事ですか?
        批評と創造はどっちが大事ですか?
        理屈と行動はどっちが大事ですか?
        あなたは感動を忘れていませんか?
        あなたは結局
        何のかのと云いながら
        わが世の春を謳歌していませんか?

                  聰



         倉本さんの脚本を書くエネルギーの元は「怒り」だそう。僕も「怒り」続けたいと思う。
        今だからこそ、倉本さんに「北の国から」を再び書いて欲しいと切に思う。




        息もできない

          2011.07.02 Saturday
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          ネタバレ注意報発令


          「人を殴る奴は自分が殴られるとは思わない」と冒頭のシーンで主人公のチンピラがつぶやく場面がある。まったくそうだ。思ってもいないから、殴られたら気が狂ったように相手をぶちのめしに行ったりするのだろう。

          これはチンピラと女子高校生の話である。
          チンピラが子どもの時、父親が母親に対する暴力を妹が間に入り止めようとして、妹が父親に刺し殺されてしまう。病院に駆け込もうとした母親も、その途中で交通事故に遭い、死んでしまう。父親は15年の服役の後、今はチンピラと一緒に暮らしている。そして毎日、息子に殴る蹴るの暴力を受けている。父親はただ泣きながらごめんなさいごめんなさいと謝るだけである。

          女子高校生の父親はベトナム戦争の功労金で生活をしているが、頭がおかしくなってしまっている。数年前に死んでしまった母親のことも理解出来ていない。食事のたびに母親への愚痴を聞かされ、やがて暴れだす。その母親は屋台を営業している時に、チンピラの集団に襲われて、その時に殺されたのだった。兄もまともな仕事をしようともせず、妹にお金をたかる毎日。女子高校生は家では飯炊き女のようにこき使われていたのだ。

          そんな二人が出会ってしまう物語だ。暴力と唾を吐く場面が非常に多く不愉快な気分にもなる。まさに息苦しくなってくるような映画だ。しかし愛を語り合うわけでもない二人の純愛的な部分に惹かれていくのである。暴力といえばセックスもペアで付いてきそうなもんだが、キスの場面さえなく、「好きだ」の一言さえない。

          やっと大切にするべき人が見つかり、生活を変えようと思った時に、彼自身が振るってきた暴力のお返しが彼を襲う。彼も「人を殴る奴は自分が殴られるとは思わな」かったのだ。彼女のために新しい人生を送ろうと「思った」だけで、彼女に伝えていたわけでもない。勝手に彼ひとりが思っただけのことだった。でも伝えることさえ出来ずに、皮肉にも彼女の兄に殺されてしまうのである。彼女の兄はやがてその世界で頭角を現すであろうことを匂わせる場面でこの映画は終わっている。

          暴力の連鎖は受け継がれていく。それを断ち切ろうとしたほんの一瞬の輝きが、救いであったような気がする。

          ザ・シェルター

            2011.03.21 Monday
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             北村想さんの戯曲「ザ・シェルター」を読んだ。


            シェルターのモニターとして一家四人(夫婦、子供、祖父)が庭に設置されたそれに数日間入ることになる。しかし、何故かコンピュータの故障で、電気系統が作動しないまま閉じ込められてしまい、貯水タンクも壊れ、水が無くなってしまう。家族は暗闇の中で、昔の台風の思い出を語り始める。


            「あのね。もし、もしですよ、ひょっとして核戦争があったとして、人々が今の私たちのようにシェルターに入って、核戦争の終わるのを待つとするでしょ。そうしたら、家族はいったいどんな話をするんでしょうね。やっぱり台風の話でしょうか。」


            やがて電気がつき、シェルターの扉が開けられる。うす紅色の光が差し込む。外は夕焼けだ。おじいちゃんと孫は赤とんぼを捕りに外に出て行く。


            「実験はお前たちだけでやればいいだろう。私はもういい。ミサイルが飛んで来れば、できるだけ当たらぬように気をつけるさ。」


            夕焼けがますます赤くなり、無数の赤とんぼが飛び始める。戯曲には書かれていないが、シェルターの中にいる間に、本当に核戦争が起きてしまった設定だと誰かから聞いたことがある。最後の夕日は核爆発の色なんだろうか。


            しかし、コンピュータが壊れてから、ラジオのニュースで台風情報が流れる場面がある。そこでは核戦争には一切触れられていないから、核戦争が勃発したという設定は無理があるような気がする。戯曲に書かれている最後の場面---


            サトコ あなた…
            センタ ああ、夕焼けだ。
                センタとサトコ、ちらっとそれぞれの表情を覗くが、苦笑して、出て行く。


            と書かれているが、もしこれが核爆発の夕日を見ているのなら、苦笑などせず呆然と眺めているはずである。かなり好意的に解釈しなかれば、核戦争の「暗示」にもなっていないような気がする。しかし、この作品のミソはそこではなく、暗闇のなかで交わす台風の思い出なんだろうと思う。いつか舞台があれば観たいものである。


            "私"を生きる

              2011.03.09 Wednesday
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               土井敏邦監督の「"私"を生きる」を観た。東京の三人の教師が登場する。一人は中学校の家庭科の先生で、卒業式の国歌斉唱で不起立を続け、三年間にわたり半年の停職処分を受けてきた根津さん。もう一人は小学校の音楽科の先生で、キリスト者として天皇制につながる「君が代」伴奏を拒否し、何度も理不尽な異動を強いられた佐藤さん。佐藤さんの祖父は、戦時中に天皇制に異議を発したために、獄中で拷問死にあったそうだ。三人目は、教育委員会による学校現場への言論統制に、現職の校長として初めて公に異議を唱えた土肥さん。

               安倍内閣が教育基本法を変えてから、教育現場への締め付けは日増しに厳しくなってきている。その中でも東京都は、特にひどい状態だ。「自分に嘘をつきたくない、子供に嘘をつきたくない。」「天皇制を批判して殺された祖父と同じような目にあっている。」「教育の場から言論の自由を奪うとは、どういうことか。」それぞれの先生たちは、自分の信念を曲げることなく、それこそ命がけで戦っている様子が伝わってきた。

               彼らの行動を全面的に納得して受け入れることは出来ない面もある。例えばある教師は「イデオロギーで行動しているのではない。」と言っていながら、3月31日に支援者たちが彼女の勤める学校の前に集まり、校舎に向かって彼女に対する処分への抗議を叫んでいる場面がある。そしてやがて当事者の先生が校舎の窓から「やめさせることは出来なかったわよ〜!」と叫んだ。支援者たちは泣きながら喜んでいた。

               これはどうかと思う。第一に処分をするのはその学校の校長ではなく、教育委員会であるはずだ。校長室にむかって叫んでも何の意味もない。しかも学校の前は住宅街だ。多分同じ学校の職員や近所の住民は嫌な思いをしたことだろう。僕はこの場面で、とても気持ちが引いてしまった。彼女の教育への情熱やら、自分の信念を貫き通そうとする思いは、僕はとてもかなわなく、頭がさがる思いだが、もし身近に彼女がいたとして、同じように行動したり彼女を支えたりすることは出来ないかもしれないと思った。

               と、書いてはきたが、根本的には僕は彼ら彼女ら側に与したい。教育委員会は間違っているからだ。日本国憲法第十九条「思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。」に違反しているからだ。

               色んな意味で学んだり考えたりしなければならないことが、たくさんあったように思う映画だった。ひとつ言えることは、教育界そのものが、やはり危険な方向に向かっていると思わざるを得ないことだ。教育が滅べば国が滅びる…。


               


              孤独を愛しながら孤独を嫌う

                2011.01.28 Friday
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                 「山の声」という芝居を観て、今は新田次郎の「孤高の人」を読み始めた。孤独を愛しながらも孤独から逃れようとし、そして孤独から逃れたら再び孤独を求めるという加藤文太郎のアンビバレンツが、胸を苦しくさせる。僕は当然ながら彼のように気高くはないが、この心理が分かるような気がする。

                群れの中に居て孤独を感じるくらいなら初めから独りがいいのだ。自分の中の宇宙で胸をときめかすことも価値のあることだ。でもその独りでいられる時間も長続きしない。その価値を誰かと共有したくなる。

                まだ「孤高の人」は上巻の途中だが、おそらく加藤文太郎は価値を共有したくなった人のために命を落とすことになるんじゃないかと想像している。あと数日間、加藤文太郎の世界に浸ろう。



                歌わせたい男たち

                  2011.01.04 Tuesday
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                   この脚本を一気に読んでしまった。コメディなのに、息が詰まって苦しい感じがした。そして悲しい。

                   このお芝居は「君が代」を歌わせようとする都立高校の校長と若い教師二名と、それに反対する一教師、そしてその間に臨時の音楽教師(シャンソン歌手崩れ)を挟んでの、卒業式開式前の物語をコメディとして描かれている。
                   

                   この本のあとがきに書かれていたが、この芝居はロンドンのある劇場と提携して公演される予定だったとか。しかし、内容がロンドン市民に理解させることは不可能だと、もし学校でこんなことがあったら、全国の先生たちがストライキをおこして国中が大騒ぎになるはずだという理由で、却下されたということだ。
                   

                   そう、確かに変だ。憲法で保障されている内心の自由を侵害されているからだ。そしてこれは空想の物語ではなく、現実だからだ。教育の現場は戦前に戻りつつある…。

                   


                  左側に寄せるものは…

                    2011.01.04 Tuesday
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                    ◆「二十四の瞳」

                     学校の先生を扱った映画やドラマなどは、教師の本業である授業以外の部分を描いたものがほとんどで、面白さから言えば当然のことである。

                    高峰秀子が亡くなる何日か前に、彼女が主演の「二十四の瞳」を観た。そこに登場する大石先生もまた然りだ。子供たちに出席をとっている場面やら、外で歌を歌ったり走り回って遊んでいる姿が冒頭で描かれている。特に電車ごっこのシーンは、先生も子供もとても可愛らしく(DVDのジャケット写真)、今思い出しても顔がほころんでくるほどだ。

                    大石先生が子供たちから慕われたのは、大石先生が特に良い先生だったからではないような気がする。あの時代のあの場所でなら、どんな先生が赴任しても、同じような物語が展開したであろうし、逆に、彼女は世間知らずで未熟な人として描かれていると思う。

                    しかし、その世間知らずさは彼女の純粋さでもあり、それが反戦的な思想(思想というほど過激なものでもないが)にもつながっていて、校長や同僚たちが冷や冷やさせられたりするのだ。そしてあっけなく学校を辞めたりもする。

                    このあたりで、この映画は反戦映画だったんだと気が付いた(笑)。あまりにも有名な文芸作品だったので、どこかで観たことがあるような気がしていたのだが、そんなことはなかった。その当時なら何処にもでも居そうな先生だからこそ、リアリティがあり、この作品が訴えたいことを可能にしているのだとと思う。


                    ◆「フルメタルジャケット」

                    この映画は、以前から友人に薦められていて、やっと観ることができたが、これは昔夜中のTVで観たことがあったのを途中で思い出した。そう言えば「ONE SHOT ONE KILL」という映画を昨年観たとき、とてもぬるいと感じたのは、この映画を観たことがあったからなんだと今更ながら思った。海兵隊員を人殺しマシーンに養成するためにはこの程度の訓練は必要だろうと思う。絶対に関わりたくない世界だが。所詮、軍隊ってそんなもんだろ。



                    ◆「神聖喜劇」

                    で、今読んでいる漫画がある。この本の解説によると、

                    「大西巨人の小説『神聖喜劇』は、日本の戦後文学を代表する傑作のひとつです。(略)ふつうの小説の基準を土足で踏みにじるような、どこか空恐ろしいものを感じさせる傑作なのです。内容は、ひとりの兵隊のわずか三か月の軍隊生活を描くものですが…(略)」


                    と書かれている。そんな小説を漫画化したものだ。全六巻中まだ三巻までしか読んでいないが、おいおい家に配達されたら読み終えてしまおうと思っている。

                    しかし、軍隊というのは馬鹿馬鹿しいものだ。そういう風に描かれている。軍紀として「被服手入保存法」の中で「睾丸ハ左方に容ルルヲ可トス」とあるらしい。要するにタマタマは左側に寄せておけという規則だ。そんなことについても、この「神聖喜劇」の中で真面目に論議されているのだ。

                    また、上官から質問された時に「知りません」と答えては駄目で、その場合は「忘れました」と答えなければならないそうだ。これは

                    「“忘れました”は、ひとえに下級者の非、下級者の責任であって、そこには下級者に対する上級者の責任は出てこないのである。それは…上級者は下級者の責任をほしいままに追及することができる…しかし下級者は上級者の責任を微塵も問うことができないというような思想であろう」

                    と書かれている。これは見事にヒロヒトが戦争責任を追及されなかった(できなかった)ことを表していると僕は思った。

                    ということで、そんな映画や漫画をみているうちに僕の冬休みは終わったのだった。

                     


                    玄牝

                      2010.11.01 Monday
                    0

                      11月1日、映画監督の河瀬直美さんの講演会があった。
                      今まで撮影した劇映画に関して、年代順にその時の思いやエピソードを語られた。
                      最後に、最新作の「玄牝(げんぴん)」のダイジェスト版を鑑賞した。

                      自然分娩についてのドキュメンタリーだ。
                      民家での出産シーンも二組あった。
                      子どもたちも立ち会っているのだ。
                      生まれてきた赤ちゃんを抱きながら「会いたかったよ〜」と泣いている母親の傍で
                      たぶんその赤ちゃんのお兄ちゃんらしき子どもが目をこすって泣いている場面に
                      思わず僕も泣きそうになった。

                      自然分娩の良し悪しは僕にはまだよく分からないが
                      現代人が失くしつつある根本的なものがそこにあるのかもしれないって思う。

                      これから妊娠を経験するであろう人たちには、観る価値がある映画だと思う。
                      大阪では七藝で来年あたりの上映だそうだ。


                       


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