RAISING MY VOICE 016

    2010.03.30 Tuesday
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     しかしながらよくあるケースでは警察当局はかなり無慈悲であった。反体制の疑いがある家を通りすがりに、子供やゆりかごの中の赤ん坊でさえ当局は殺したという話を何度か聞いたことがある。

     これらの年は、あなたは想像できると思うが、私の母にとっては、感情的にかなりつらかった。すでに述べたが、私の父が足を失ってすぐ後に、彼はひたすらアフガニスタンを去らなければならなかった。私たちは、父が隣国イランで避難していると信じたかったが、しかし、母が夫の知らせを聞くことは、長年まったくなかった。国中に猛威をふるう戦争があり、私たちには伝える手段や、メッセージを受け取る手段さえなかった。

     私の母は最悪を恐れ始めた。そんな時、私が14歳の時だった、母の兄弟のアザード伯父が劇的な知らせをもって現れたのだ。父がまだ生きている!私たち全員がただちに出発してイランにいる父と落ち合う時がきたというメッセージも伯父は運んできたのだ。母は自分の耳を信じられなかったし、夫が本当に生きていることも信じることができなかった。

     ロシアとの戦争はただ悪くなる一方だった。悲惨な紛争はすぐに終わるような兆候もなかった。そして、1982年、すでに何万人ものアフガニスタン人は戦争や残虐行為から逃れるために国外へと流出していた。私たち家族も国外脱出に加わったのだった。私たちは運べるものを詰め込んでファラ州を離れ、そしてアフガニスタンを後にした。アザード伯父、母、兄、妹…私たち全員は一台の車に積み重なるように乗り、イランへと向かった。私たちは祖父にさようならを言った。それが彼に会った最後になってしまった。彼はあとに残った。彼の最愛のファラ州から離れることを決して望んではいなかったのだ。1987年に彼がそこで亡くなった時、何百人という人たちが最後の敬意を示しにたくさんの遠くの村から訪れたということを私たちは聞いた。

     同世代の多くのアフガニスタン人のように、私は国外の難民キャンプで子供時代のほとんどを過ごした。戦争の過程の上で、文字通り百万ものアフガニスタン人が追放され、たいていはイランやパキスタンの窮屈なキャンプで生活している。この犠牲は1979年から1989年まで続いた10年来のソビエト侵攻で殺された百万以上のアフガニスタン人を含んではいない。



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