だれかとの出会いのなかでじぶんが「打ち開かれる」経験

    2010.10.04 Monday
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    もう泣きたいくらいに「そうや!そうや!」と手を叩いて激しく同意した本である。
    橋下知事に読ませたい一冊である。

     【付箋をいれたところ】

    ・「どういう教育であるべきか」という問いは、何よりも「共同体が生き延びるために」という目的が掲げられなければならない。
    ・教育というのは、子供の言い分なんか聴いてる暇はないんです。
    ・「まなび」というのは知識の習得ではない。人に何かを諭されることだ。口で、ではない。その人のふるまいや佇まいに諭される、そういう経験のことである。諭されるという言葉が硬ければ、ベルクソンにならって、だれかとの出会いのなかでじぶんが「打ち開かれる」経験だと言ってもいい。
    ・実在の、あるいは書物のなかのひととの出会いをきっかけに、それまでより「もっと見晴らしのよい場所に出る」ということが、「まなび」の意味だと、わたしはおもう。
    ・「じぶんはだれか?」と問う時には、じぶんがこれまで出会い、それを機にじぶんが打ち砕かれてきたその不連続の出来事、そしてじぶんを打ち砕いた相手の名前を列挙する
    ・「まなび」は他者をとおして起こるものであり、あのときはわからなかったが今だったらわかるというふうに、長い時間のなかでじっくり醸成されてゆくものなのだからだ。
    ・「まなび」が、このように「魂が打ち開かれる」あるいは「動かされる」経験だとすれば、それはこれまでのじぶんが砕け散るという体験をつねにともなう。壁にぶち当らずに、道を逸れずに、まっすぐ進むというのではなく、つまずく、揺れる、迷う、壊れる・・・ということ、そこからしか「まなび」は始まらない。その意味では、落ちこぼれや挫けもまた、大事な「まなび」のプロセスなのである。
    ・期待のしすぎでもしなさすぎでもない上手な期待というのは、期待への応え方にある裁量の余地を残すものだ。
    ・学力も同じだと思うんですよ。「学ぶ力」なんだから、その力を使って何を学ぶのか、学んだことをどんなふうに生かすのかが問題なのであって、「学ぶ力」自体は人と比べるものじゃない。それより、どうやれば「学ぶ力」は活性化するのか、それを考えたほうがいい。
    ・僕はもう、「教育」という言葉自体が昔から嫌いでね。「教える」も「育てる」も他動詞でしょ。僕は教育者がするのは教えることやなくて、子供がここにいたら勝手に育つという場をどれだけ用意できるか、それだけやと思うんですよ。
    ・人間っていうのは自己利益を追求するだけじゃ限界を超えられないんですよ。「他人のため」という動機がないと技術的な限界は超えられない。
    ・エリートは、自分が超えられない、自分を超えた存在があって、自分のすべきことはそれに奉仕することだと考える。逆に自分を超えるものはないと思い込んでいるのが大衆。
    ・教育とか学術とか芸術とか、そんなクリエイティブな仕事には、達成度評価というのはなじみません。だって、達成度は計画に対して測られるもの。けれども創造的な仕事とは、想像だにしていなかったものが生まれることだからです。
    ・教育危機の現況に臨んで、私たちがまずなすべきことは、なによりも教育現場に「誇りと自信と笑い」を取り戻すことである。

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