僕の空論

    2010.10.11 Monday
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     「僕の空論」             門哉彗遥

    幼い頃よく空を見上げていたのは、
    雲の隙間からこちらを見ている人を探すためだった。
    人影を見つけては
    こちらに落ちてこないかとハラハラしていた。

    少年の頃は雲を突き抜けて飛んでいくことばかり考えていた。
    大きな口を開けながら飛んで行くのだ。
    雲は甘いのか苦いのか。

    青年の頃、空を見上げては雲を消し去ろうとよくしていた。
    両手を出来るだけ薄い雲にかざし、
    その雲を睨めつけながら念を送るのだ。
    やがて消えていく運命の雲だなんてことは、
    わかってはいたけれど。

    大人になって
    空を見ることを忘れていた時代も確かにあった。
    それはそれでその時を生きるのが精一杯だったのだから仕方ないし、
    よくもわるくもないだろうと思いたい。
    空はいつだってそこにあったのだし、今もその下にいる。

    これからも空を見続けることだろう。
    空が頭の中へ流れ込み、脳が雲となるまで見続けたい。
    風は耳鳴りとなり、雨は涙となり、雷は怒りとなり、頭は空へ広がり、
    空はさらに広がり雲はながれ風がふき命をはこび命あふれ、
    あふれよいのち。
    あふれよいのち。
    あふれよいのち。



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